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<span class='qa-text'>自分にとってはネガティブな出来事だったんですけれども、デンマークに赴任していたことがあって、その時はクラブチームだったんですよ。デンマーク選手権みたいなものがあったんですけれど、僕が初めて行ったときは、「3年後に優勝してくれればいい」ということを、契約ではないですけれど、クラブのGMから言われていたんです。それなのに、その年、たまたま自分たちの街で、オーデンセという、デンマークでは3番目に大きい都市だったんですけれど、そこで選手権が行われるということが急遽決まって、「優勝してくれ」と言われ始めて。トーナメントは、国内リーグがだいたい10月くらいから始まっているんですけれど、その国内リーグと並行して、選手権のトーナメントが同時進行で進んでいくんですよ。私が赴任していく前の年に、そのクラブが優勝していて、優勝したメンバーが全員スイスのクラブに買われて、誰も残っていない状態だったんです。それでしょうがないから、僕は、同じクラブのアンダーカテゴリーの方から何人か引き上げて、あとはエージェントを通してアメリカ人とカナダ人をとってもらって、さらに昔日本代表に入っていた選手も一人、「私が手伝います」と言ってくれて、一緒にチームを作っていったんですけれど、少しずつ勝てるようになっていって、最後は優勝しろと言われて。でも、どうしても一人、エースのポジションがちょっと弱いということになって、クラブの方から「こいつを使ってくれ」と、どこからかいい選手を連れてきたんですよ。でも僕はその時、15歳のアンダーカテゴリーから引き上げてきた、「こいつは将来すごくなるな」という選手を使っていたので、断ったんですよ。それが決勝のファイナルの前の週ですね。1週間後にファイナルだという時に、2、3日、使う使わないのすったもんだが続いたんですけれど、「どうしても勝ちたいんだ」「この15歳でも勝てるよ」と言ったんですけれど、クラブがその彼女のことを信用していなくて、ベテランの、突然連れてきた選手をどうしても使ってくれと言うんです。それで、「じゃあ分かった、使うよ。ただ、これはもう俺のチームじゃないから、俺はベンチに入らない」ということになって。で、結局、試合自体はフルセットで優勝したんですよね。そこに家内と娘が試合会場に見に行っていて、最後、スパイクが決まってゲームセットの瞬間、選手を写して、その後客席にカメラが移ったんですけれど、その時にうちの家内が大泣きしていたんです。いろいろと複雑な思いがあったと思うんですけれど、あのシーンは忘れられないなという感じでしたね。僕は家で見ていました。当日は朝からずっと家にいて、ウイスキーを飲みながら見ていました。ウイスキーを一本飲んでしまいましたね。</span>
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<span class='fs-7 ms-1'>(06:05) ここから見る</span>
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