新しい農業支援の形:「米クジ」で日本の農業を支援する新たな挑戦を開始
日本の農業は現在、深刻な課題に直面しています。農業人口の減少、人手不足による生産現場の負担増大、1年を通じた栽培に多大な労力が必要、天候や自然災害により収益が影響を受けるリスク、従来の販売ルートのみでは収益が限定的といった問題が挙げられます。
この度、一般社団法人日本アニカナ業協会は、農家の方々(以下「農業従事者」)の新たな収益源確保を目的として、PRIZE3.0 Games(プライズスリーゲームス)を利用した「米クジ」の販売を開始しました。本取り組みは、消費者参加型の販売スキームを通じて、農業従事者を支援するこれまでにない試みです。
「米クジ」は、農家の方々と本協会が協力・連携し、「米クジ」(スマート福袋)の企画、商品選定、販売、および商品の発送を行います。これにより、農業従事者は従来の販売収益に加えて新たな収益源を確保できます。また、「米クジ」を購入した一般消費者には新米や米にまつわるグッズなどが届き、楽しみながら農家の方々の支援に参加できる仕組みとなっています。
本取り組みの意義は、農業従事者の収入多様化、一般消費者との直接的なつながり、そして農業の未来への投資にあります。農業従事者の収入を多様化することで、天候リスクに左右される従来の販売だけでなく、安定的な収益機会を創出します。また、農業従事者と一般消費者が新しい形で結びつく関係性を構築することで、持続可能な農業経営モデルの実現に向けた第一歩を踏み出します。
今後の展望として、この取り組みは小規模な試みですが、その成果をもとに全国の農家の方々へと展開していくことで大きな経済効果が期待できます。全国の農産物が直接一般消費者に届く仕組みを構築することで、生産者と消費者との距離を縮め、若年層にも第一次産業への関心と興味を喚起できると考えています。
これにより、農業従事者の減少に歯止めをかけ、日本の農業に革新をもたらす新しいモデルとして育てていく所存です。