NTTテクノクロス株式会社は、企業向け生成AIサービス「ChatTX」の新バージョンを2025年10月14日より提供開始しました。新バージョンでは、メンバー限定のエージェント作成機能や、ユーザーの利用状況をモニターする機能の拡充とともに、選択できるLLM(大規模言語モデル)にGeminiを追加しました。
生成AIの利用においては登録や入力した情報が学習に利用され、意図せず他に活用されてしまうことが懸念されていますが、「ChatTX」は利用企業が登録した文書やプロンプト(指示や質問)を外部に漏えいしないセキュアな設計のため、機密情報も安心して取り扱えることを特長としています。
今回、「社内の情報統制を図るため、プロジェクトメンバー限定で利用するエージェントを作成したい」「社内での生成AI利用促進のため、ユーザーごとの利用状況を把握したい」「用途に応じてLLMを使い分けたい」といった多くのご要望を受け、バージョンアップを実施しました。
新バージョンの特長は以下の通りです。
(1)特定メンバー間のエージェント共有を可能に
ある特定の範囲に閲覧が許可された情報などを検索対象とした「エージェント」を、指定したメンバー間でのみ利用できるようになりました。これにより、例えば、人事評価情報を登録したエージェントを人事部内だけで共有することや、プロジェクトごとに閉じたメンバーで活用でき、社内の情報統制が図れます。
(2)利用状況モニター機能の拡充
ユーザーごとの利用状況を一覧化して閲覧する機能により、管理者は個人や組織の生成AIの活用度や浸透度を把握できるため、生成AIの利用促進に向けた施策の検討などに役立てることができます。
(3)Geminiを選択可能に
ChatTXで利用するLLMにGeminiが加わりました。これにより、ChatGPT、Claude、tsuzumi、Geminiといった主要モデルの中から、最適なLLMを選択して活用できます。
今後もNTTテクノクロスは、ChatTXの利便性向上と機能拡充に向け、適宜バージョンアップを図り、企業のDX推進を支援していきます。