日鉄興和不動産農業株式会社が北海道室蘭市でりんご栽培事業を開始
日鉄興和不動産農業株式会社は、2026年5月8日に北海道室蘭市でりんご栽培事業を開始しました。この事業は、高密植栽培を活用し、3品種3,199本のりんごの苗を定植するものです。この取り組みは、将来的に10年間で100ha規模の生産体制を目指す同社の農業事業の一環です。
この事業の記念として、5月8日には「りんご定植式」が開催されました。青山剛室蘭市長をはじめ、牧野充北海道庁胆振振興局長、奈良信一室蘭市副市長、日鉄興和不動産株式会社 代表取締役副社長 吉澤恵一、日鉄興和不動産農業株式会社 代表取締役社長 鈴木誠治、株式会社日本農業 取締役COO 河合秋人ら約80名が参加しました。
今期は、約5haの農地のうち、26年度開園分0.75haにて「ふじ:1,029本」「ぐんま名月:2,142本」「シナノスイート:28本」の合計3品種:3,199本を植える予定です。高密植栽培は早期多収が特徴であり、翌々年の2028年には少量の収穫・出荷が可能となる見込みです。また、樹が成長し、収穫量が安定して最大化するのは定植から約6年目(2031年頃)を想定しています。
さらに、シナノスイートについては、品種特性や当地での適応性を確認するため、まずは実験的な植栽として導入しています。今後は生育状況や収量・品質を見極めながら、栽培本数の拡大を段階的に検討していく予定です。
北海道室蘭市は、日鉄興和不動産が長年の街づくりを通じて行政との強固な信頼関係を築いてきた地域です。土地活用に関する協議を迅速かつ柔軟に進められる環境が整っていたことから、今回の農園の地となりました。また、同地域の気候条件や土地特性を日本農業と精査した結果、近年の温暖化による生産地の北上傾向を踏まえ、室蘭市はりんご栽培の新たな適地となり得ることを確認しました。
今後は、日鉄興和不動産事業所エリアに限らず広域エリアを対象とし、その土地に適した農作物を生産するアグリデベロッパーとして、将来的には10年間で100ha規模の生産体制を目指します。生産規模の拡大に加え、流通インフラの整備やブランド化、農地周辺における観光農園化なども視野に入れて展開してまいります。