エネルギーソリューションの世界的リーダーであるアグレコ（Aggreko）は、データセンター新設・増設時に大きな課題となる「系統電力（グリッド）接続の長期遅延」に対し、仮設発電所を構築して運用を可能にする「ブリッジングパワーソリューション」の国内サービスを開始しました。AI需要が急増する中、グリッド接続まで数年を要するケースが増えており、同ソリューションは日本のデータセンター業界にとって新たな成長加速の手段となります。

国内ではクラウド、AI、HPC需要の急増により、データセンター建設が加速しています。しかし多くの事業者が、以下の電力インフラ課題に直面しています。この“電力が来るまでの数年間”をどう埋めるかは、国内データセンター事業者にとって大きな経営課題となっています。

系統電力（グリッド）接続に5年以上掛かるケースがある
変電所・送電線の容量不足による計画遅延
AI化で必要電力が従来の数倍に増加

アグレコは世界100カ国以上で電力・冷却ソリューションを提供してきました。今回日本で本格展開する「ブリッジングパワーソリューション」は、グリッド接続までの空白期間を埋める仮設発電所サービスです。

モジュール式仮設発電所を現地構築（数M〜数十MW規模に対応）
最短数ヶ月でディーゼル・ガス・バッテリー（BESS）・変電設備を一体提供
レンタルモデルのためグリッド接続後は速やかに撤去

海外では一般化し、日本でもニーズが急増しています。
北米ハイパースケーラーデータセンターグリッド遅延3年 → アグレコが50MW級の仮設発電所を構築 → 設備稼働を前倒し
欧州コロケーション事業者変電所増強までの18ヶ月を仮設電源でカバー
アジアのHPCデータセンターAI需要急拡大で必要容量が倍増 → 恒久設備整備まで仮設で対応

日本では、建屋が完成しても“電力が来ない”ことでデータセンター稼働が遅れるケースが増えています。アグレコのブリッジングパワーソリューションは、この空白期間を埋め、事業者が待たずに運用を始められる仕組みです。海外では一般的なソリューションですが、日本でも確実に必要性が高まっています。今後も日本のデジタルインフラを支える取り組みを進めてまいります。

待たなくていい”データセンター建設を実現
初期投資CAPEXを抑制しキャッシュフローを最適化
立ち上げが早く、拡張にも柔軟に対応
サステナビリティに配慮した運用