一建設株式会社は、住宅基礎工事に新工法「HT Base基礎一体打ち工法」と専用セパレーター金物「µ(ミュー)セパ」を開発し、来春に一般販売を開始すると発表しました。この新工法は、既存の基礎工法に課題があることを解決し、工期の短縮と基礎構造体の高品質化を期待しています。
【既存工法における主な課題】
①深基礎など、根切りの深さによって型枠のレベル差に対応しにくい。
②型枠を支えるための消耗品の種類・数量が多く、資材コストが増加し、設置作業にも手間がかかる。
③施工の難易度が高く、熟練者の感覚に依存する作業が多い。
【「HT Base基礎一体打ち工法」と専用セパレーター金物「µセパ」について】
本工法と製品は、社内の技術提案プロジェクトから生まれた取り組みで、現場スタッフの提案を起点に、省力化と高品質化を両立する施工法として具体化されました。
専用セパレーター金物「µセパ」を使用することで、型枠の設置レベルの調整が可能となり、消耗品や型枠の種類を大幅に削減することができました。さらに、合理的な型枠設置とコンクリート打設方法については、現場の作業者および監督者による実施工を通じて検証を行い、そのノウハウを教材化。現在では、一建設の基礎施工技術として標準化が進められています。
【商品情報】
・商品名:「HT Base基礎一体打ち工法」と専用セパレーター金物「µセパ」
・販売開始予定日:来春
・実際の施工動画:https://youtu.be/pRBtwIY0nVw
【主な特長】
①ベースと立ち上がり部の同時施工により、打ち継ぎ部を解消。
②雨水やシロアリの侵入リスクを軽減。
③コールドジョイントの排除により構造強度が向上。
④専用金物「μセパ」により施工精度を確保。
【お問い合わせ先】
タカヤマ金属工業株式会社 営業部
Email:minami@takayama-kk.co.jp(担当:ミナミ)