株式会社Mentor Forは、人材不足が続く医療界において若手・女性医師の定着と活躍を支援する「メディカルメンター養成講座」を開発し、2025年11月より提供開始します。この講座は、診療科偏在や人手不足、若手・女性医師の定着率低下といった医療現場の課題に対応するために設計され、医師としての専門性に加え、「対話力」と「人材育成力」を備えた新たな医療人材像の確立を目指します。

少子高齢化が進む中、医療ニーズの増大とともに深刻な医師不足が続いています。特に消化器外科医の数は、20年前と比較して既に約2割減少しており、2040年には現状の医療提供体制の維持が困難になると指摘されています。その他の診療科においても、診療科別の偏在と人手不足が深刻です。

若手医師だけでなく、女性医師の数は年々増加しているものの、管理職や指導的立場に就く女性は依然として少数にとどまっています。厚生労働省の「令和4（2022）年 医師・歯科医師・薬剤師統計」によると、医師全体に閉める女性比率は23.6%となっています。

本講座の目的は、医師としての専門性だけでなく、後進育成に必要なメンタリング力を体系的に学び、職場内での人材育成力・対話力・多様性理解を深めることです。また、医学教育・臨床現場・キャリア支援の場面において支えるコミュニケーション力を身につけることを目標としています。

講座は赤嶺陽子医師が監修し、延べ1万時間以上のメンタリングセッション実績を持つMentor Forが開発・提供を担当します。受講方法は月1回程度のzoom開催講座（2.5時間/演習付）または、Waculba内のe-learning形式（全2時間/演習無）の2種類で、多忙な医師でも現場ですぐに生かせるスキルが実践的に学べる構成です。