農林水産業
32日前
サグリ株式会社
サグリ株式会社、日本GAP協会と共同で農場の温室効果ガス排出量可視化研究開始
サグリ株式会社は、日本GAP協会と共同でJGAP認証農場の温室効果ガス排出量の可視化に関する共同研究を開始しました。この研究は、農業分野の脱炭素化を推進し、農業由来の排出量・削減量を正確に把握し、生産者の取組努力を“見える化”する仕組みの構築を目指します。研究では、GHG排出量データの標準化と可視化、生産者の努力の見える化と評価の仕組みづくりを柱に進めます。

サグリ株式会社(本社:兵庫県丹波市、代表取締役:坪井俊輔)は、一般財団法人日本GAP協会(所在地:東京都千代田区、代表理事専務:荻野宏)と共同で、JGAP認証農場における温室効果ガス(GHG)排出量の可視化に関する共同研究を開始しました。この研究は、農業分野の脱炭素化を推進し、農業由来の排出量・削減量を正確に把握し、生産者の取組努力を“見える化”する仕組みの構築を目指します。

世界的な脱炭素の流れの中で、農業分野にも温室効果ガスの削減が求められています。しかし、生産者が行う窒素肥料削減・土壌管理・省エネ活動などの努力が十分に評価されにくいという課題があります。このような状況では、脱炭素への取組が生産者の新たな負担となり、意欲的な挑戦が広がりにくいという現実があります。

本研究では、JGAPの既存仕組みを活用しながら、以下の2つを柱に進めていきます。

1.GHG排出量データの標準化と可視化
JGAP認証農場の活動データとサグリの技術を連携し、JGAP認証書への記載などを通じて、農場ごとの排出量を可視化。
排出量の計測・管理を容易にし、農場経営の改善に活かせる仕組みを構築します。

2.生産者の努力の見える化と評価の仕組みづくり
取り組み努力がデータとして可視化され、流通・販売の場で「環境に配慮した農産物」として評価される新しい市場形成を目指します。
GHGの「排出量」だけでなく「除去量(炭素貯留量)」の算定にも取り組み、より包括的な評価の実現を目指します。

これにより、生産者が「持続可能な経営」と「環境価値の創出」を両立できる新たな枠組みを実現します。

今後の展開― 研究会の設立
本取り組みを具体化するために、JGAP認証農場および会員企業を中心に、共同研究会を立ち上げます。
11月から12月にかけて参加者を募集し、実証実験や算定手法の検討を進めてまいります。
生産者の努力が正当に評価され、企業が安心して環境価値を調達できる仕組みを、皆さまとともに構築してまいります。

シンポジウム「GAP Japan 2025」で発表
共同研究開始に先立ち、2025年11月14日(金)開催のシンポジウム「GAP Japan 2025」において、共同研究の構想と方向性を発表します。当日は、日本GAP協会 代表理事専務 荻野 宏氏より、本研究の趣旨を宣言するとともに、サグリ株式会社 CTO 牧野 直矢が、同社の衛星データ活用技術や温室効果ガス排出量の可視化に関する講演を行います。
シンポジウムではこのほかにも、政策リーダーや農業経営者が登壇し、世界の専門家からのビデオメッセージも上映。「持続可能な農業のこれから」を多角的に考える一日です。ぜひご参加ください。

開催概要
名称:「GAP JAPAN 2025 ~GAPと農業の未来について語ろう~」
開催日:2025年11月14日(金) 13:00~17:30
会場:有明セントラルタワーホールA(東京都江東区有明3-7-18) ●オンライン配信
参加費:会場参加 【日本GAP協会会員】3,000円 【一般】6,000円 ●オンライン参加 無料
参加申込はこちら:https://jgap.jp/gapjapan2025/index.html

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