ジャーナリストとして知られる池上彰さんが、わかりやすく伝える秘訣を解説した新刊『池上彰が話す前に考えていること』が2025年11月27日に新潮社から発売されます。本書は、生放送の現場リポートや子ども向けニュース番組での経験を通して身につけた177の実行スキルを収録しており、誰もがすぐに真似できるシンプルな「頭の使い方」を紹介しています。

池上彰さんは、学生時代はシャイで口下手だったと語り、仕事を始めてからは、効率的な思考方法を身につけました。本書を読んで「共感しかなかったです」と語ったのは、SUPER EIGHTのメンバーでMCとしても活躍する村上信五さんです。池上さんと村上さんは、新潮社PR誌「波」12月号で特別対談を行っています。

対談では、仕事に対する心構えやスキマ時間の活用法などについて、二人がどのように考えているかが明らかになっています。池上さんは、社会部の記者時代、命じられたことに尻込みすることが多く、しかし、少し背伸びして挑戦することで成長を感じたと語ります。村上さんは、伝えることが難しいと感じ、相手に本質が伝わっているかを常に反省していると述べています。

本書は、安易に「答え」を求めるのではなく、自分で考えることの大切さを伝えるものです。池上さんは、ニュース解説を通じて「わかりやすい」と評価される一方で、答えを求める人々が増えていることに危機感を示し、自分で考えることの重要性を強調しています。