テクノロジー
14日前
ブルーイノベーション株式会社
水力発電所導水路の高度点検に向けたAGV実証実施
ブルーイノベーション株式会社、九電ドローンサービス株式会社、株式会社東日本テクノサーベイの3社が協働で、2025年6月に宮城県仙台市の東北電力人来田発電所導水路において、自動走行ロボット(AGV)を活用した導水路内部点検の実証実験を実施しました。これまで人が内部に立ち入って行う目視点検が主流でしたが、作業負担・安全リスク・効率性の面で課題が指摘されており、この課題解決に向けてAGVによる自動点検の実用化を目指しています。

ブルーイノベーション株式会社、九電ドローンサービス株式会社、株式会社東日本テクノサーベイの3社が協働で、2025年6月に宮城県仙台市の東北電力人来田発電所導水路において、自動走行ロボット(AGV)を活用した導水路内部点検の実証実験を実施しました。この実証実験は、2024年6月にブルーイノベーションと九電ドローンサービスが共同発表した点検用AGV開発に関する取り組みの延長線上に位置づけられます。今回は東日本テクノサーベイが現場管理のもと東北電力の協力を得て、人来田発電所の導水路環境において、実運用を想定した走行性能、撮影性能、可搬性を総合的に検証しました。

実証実験では、導水路内の約900m区間において、AGVによる往復自動走行と障害物検知による自動折返し機能の有効性を確認しました。走行速度は0.5m/sに設定し、自己位置補正機能によって壁面への接触を避けながら、安定した中央走行が可能であることを実証しています。また、導水路内は水位約10㎝の環境下でしたが、AGV本体がIP67相当の防水性能を有しており、搭載機器にも防水対策を施しているため、水環境下においても問題なく走行・撮影が可能であることを確認しました。

撮影用カメラおよびFPVカメラによる映像・画像の記録により、導水路内部の状況を十分に把握可能なことも確認できました。さらに、AGVの総重量は約20㎏と軽量で、作業員2名での搬入・搬出が可能であることから、特別な重機を必要としない高い可搬性も評価されました。

今回の実証で得られた知見や課題を踏まえ、現場からの要望に即した機能開発を優先的に進め、実運用に向けた完成度の向上を目指してまいります。3社は今後も、インフラ点検業務の安全性・効率性を高める先進的なソリューションの実現に向けて協業を強化してまいります。

PR TIMES [プレスリリース]
ニュース一覧