ファイナンス
5日前
ワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社
Wise、初の資金移動業者として日本の「全銀システム」にAPI接続、日本銀行と当座預金取引を開始
Wiseは、日本の決済システムである「全銀システム」へのAPI接続を完了し、日本銀行と当座預金取引を開始しました。これにより、Wiseは仲介銀行を必要とせず、日本の決済システムで独自に取引を決済することが可能となり、国内の円建て送金をほぼ即時に処理できるようになりました。この接続により、受取人口座名義の確認が可能となり、送金の信頼性が向上します。

グローバルに海外送金サービスを提供するフィンテック企業のWise(本社:イギリス・ロンドン、読み方:ワイズ)の日本法人であるワイズ・ペイメンツ・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区)は、日本の決済システムである「全国銀行データ通信システム(以下「全銀システム」)」への接続を完了しました。

当社は、既存の中継コンピュータシステムではなく、新たに構築されたAPI経由で全銀システムに接続し、日本銀行と直接当座預金取引を開始する初の資金移動業者となりました。これにより、Wiseは仲介銀行を必要とせず、日本の決済システムで独自に取引を決済することが可能となり、国内の円建て送金をほぼ即時に処理できるようになりました。

この接続により、統合ATMスイッチングサービスを介した受取人名義の確認が可能になります。これは、受取人口座名義情報が銀行の記録と一致していることを確認し、当社の日本のお客様が安心して送金できるようサポートする機能です。カタカナでの名義入力においてわずかな不一致でも遅延が発生するという、よくある課題に対処します。

各国の決済システムとの接続はWiseのインフラの根幹を成しています。Wiseは現在、イギリスのFaster Payments System、ヨーロッパのSEPA、ハンガリーの国内決済システム、シンガポールのFAST、オーストラリアのNPP、フィリピンのPesonetとInstapay、ブラジルのPix、そして日本の全銀システムの8つの国内決済システムに接続し、その結果、Wiseで行われる全送金の74%が20秒以内に到着します。これは、5年前の33%から大幅に改善された数値であり、Wiseの継続的なサービス向上への取り組みの成果を示しています。

Wiseのチーフバンキング・エクスパンションオフィサー、Diana Avila (ディアナ・アビラ)は次のように述べています。
「日本は、資金移動業者に決済システムへの参加資格を拡大するという大きな一歩を踏み出しました。全銀システムへの直接接続により、日本の消費者と企業はより有利な立場に置かれ、競争の促進に伴い、サービス品質の向上、信頼性の強化、そして最終的により良い価値を享受することができるでしょう。これはまさにG20のロードマップが求めている進歩そのものであり、これらのコミットメントを実行した日本は称賛されるべきです」

ワイズ・ペイメンツ・ジャパンのカントリーマネージャー、勢井美香は次のように述べています。
「1年前、当社は全銀システムへの参加資格を取得しました。そして今日、システムとの接続を完了し、お客様の送金を直接処理できることを大変嬉しく思います。

新たにAPI経由で全銀システムに参加し、日本銀行と当座預金取引を開始する初の資金移動業者となったことは、日本の金融エコシステムにとって新たな章を開くものです。これは、適切に規制された資金移動業者が、従来の金融機関と同じ基準を満たしながら、テクノロジーを活用してより良いサービスをお客様に提供できることを示しています。統合ATMスイッチングサービスを介した受取人口座名義の確認と組み合わせることで、日本との送金をより簡単に、そしてさらに信頼性の高いものにしてまいります」

当社は、全銀システムとの接続によるサービスを段階的に提供していく予定です。運用上の安定性とサービスの質を確保しながら、徐々に取引量を増やし、全面的な導入を進めてまいります。

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