2025年10月、東京芸術劇場で開催される舞台芸術祭「秋の隕石2025東京」の芸劇オータムセレクションとして、実験演劇の巨匠ロバート・ウィルソン演出、名優イザベル・ユペール主演の『Mary Said What She Said』が上演されます。この作品は、ウィルソンとユペールが過去に共演した『オーランドー』『カルテット』に続く三度目のコラボレーションです。

『Mary Said What She Said』は、2019年にパリ市立劇場の製作により誕生しました。脚本はウィルソンと深い関係を持つ劇作家ダリル・ピンクニー、音楽は名作映画音楽を手掛けるルドヴィコ・エイナウディが担当しています。ウィルソンの圧倒的な視覚効果とユペールの演技が融合し、スコットランド女王メアリー・スチュアートの波乱に満ちた生涯を描きます。

舞台は、メアリー・スチュアートの処刑前夜から幕を開け、陰謀と策略に翻弄された彼女の数奇な人生を振り返ります。ユペールの圧倒的な存在感が、運命に抗い、自らの言葉と意志を貫いた女性の姿を鮮やかに蘇らせます。極限の演技とウィルソンの演出美が融合する、唯一無二の舞台体験をお届けします。

公演は10月10日から12日にかけて、東京芸術劇場プレイハウスで行われます。チケットは7月7日から一般発売中です。詳細は東京芸術劇場のウェブサイトをご覧ください。