ミュージックセキュリティーズ株式会社が運営する事業投資型クラウドファンディング「セキュリテ」にて、熊本県大津町で自社ブランドさつまいも「蔵出しベニーモ」の生産・販売を行う株式会社なかせ農園の事業を支援する『熟成の極み「蔵出しベニーモ」ファンド』の募集を開始しました。
株式会社なかせ農園は、2016年4月に熊本地震で被災し、50年以上にわたりさつまいもの熟成に使用してきた伝統的な蔵や、出荷を行う選果場などが甚大な被害を受けました。一時は廃業も考えざるを得ない状況に陥りましたが、「地域の特産であるからいも(さつまいも)で再び復興を」と決意し、被災からわずか4ヶ月後の2016年7月に法人化し、組織的な経営体制への転換を果たしました。
今回のファンドで、さらなる事業拡大と新しい挑戦に踏み出すため、農地拡大や農福連携の推進など、地域とともに歩む事業展開のための運転資金を募ります。出資を通じて、地域農業の持続可能な発展と社会課題の解決に貢献する取り組みに参加いただけます。
「蔵出しベニーモ」は、独自の技術で長期熟成されたオリジナルブランドの熟成芋です。栽培品種は「べにはるか」。貯蔵期間が長いほど糖度が高まり、水分を保ちやすい特性から、みずみずしさと濃厚な甘みを兼ね備えています。消費者からは「自然な甘さと香りに引きつけられる」「焼き芋にしたときの蜜芋感がクセになる」といった声が寄せられ、全国的にも高い評価を得ています。
熟成の秘密は、伝統と環境制御技術の融合にあります。大津町では、山肌を削った熟成庫を用いた伝統的な貯蔵文化が根付いています。なかせ農園ではその知恵を受け継ぎ、明治初期の土壁型蔵をモデルにした大型の環境制御型貯蔵倉庫を整備し、温度・湿度・CO₂濃度を最適に管理し、年間を通じて安定した熟成を実現しています。
事業の展望として、生産拡大と販路の広がりを掲げ、これまで作付面積を着実に拡大してきましたが、今後も年間0.5haずつの増加を目指します。さらに、現在行っている選果場の整備により、出荷能力を約1.5倍に向上させる計画です。これにより、これまで対応できなかった輸出案件や大規模な産直ニーズ、加工品製造、消費者向け商品の展開に取り組みます。
また、農福連携の推進として、就労継続支援A型事業所「ReZou」の立ち上げを2026年1月頃に予定しています。障がいのある方々が、「共に価値を生み出す仲間」として成長していける環境を整えます。
代表メッセージでは、熊本地震が農園にとって大きな転機となり、再建を決意した経緯を語り、事業投資型クラウドファンディングを通じて地域とともに成長し続けるための支援を呼びかけています。
ファンド名:熟成の極み「蔵出しベニーモ」ファンド
募集金額:600万円
一口金額:32,400円(内訳:出資金30,000円 取扱手数料2,400円)
資金使途と目的:農地拡大や農福連携の推進に必要な資金を調達し、事業成長を持続的なものとしたい。
事業のポイント:テクノロジーと自然との調和を拠り所とした農業が生んだ「蔵出しベニーモ」、地域の特産であるさつまいもで熊本地震からの復興を、農福連携による「共に価値を生み出す仲間」との成長。
特典:1口につき、「蔵出しベニーモ」冷凍焼きいも1.5kg(送料・税込6,000円相当)。
皆さまの応援が、地域の畑を未来につなぐ力になります。