私が大工になったきっかけは、父親の影響が大きいです。父も大工で、子供の頃から彼の仕事を見て育ちました。初めはただの興味でしたが、次第に木を使ったものづくりの魅力に引き込まれ、自分もこの道に進みたいと思うようになりました。

やはり、自分が手掛けた建物が完成した時の達成感は何にも代えがたいです。特に、お客様が喜んでくれる姿を見ると、この仕事をしていて良かったと心から思います。長い時間をかけて、一つ一つの部品を組み立てていく過程も好きですが、完成した時の満足感は格別です。

天候や現場の状況によっては、計画通りに進まないことが多々あります。その度に柔軟に対応しなければならず、時には新しい方法を考え出さなければならないこともあります。また、建材や工具の扱いに関しても常に最新の知識を持っていなければならないため、勉強が欠かせません。

最近は、環境に配慮した建材やエネルギー効率の高い建物が増えています。また、技術の進歩により、作業の効率化が進んでいると感じます。例えば、3Dプリンティングやドローンを使った測量など、新しい技術がどんどん導入されています。こうした変化に対応するため、私たち大工も常に新しい技術や方法を学び続ける必要があります。

現場では常に安全第一を心掛けています。特に高所作業や重い建材の取り扱いには細心の注意を払っています。また、作業員同士のコミュニケーションも重要です。誰かが危険な状況にいることに気付いたらすぐに声を掛け合うようにしています。安全装備の点検や作業手順の確認も欠かさず行っています。

一番大切なのは、信頼と協力だと感じています。この仕事は一人では成り立たないため、チーム全体が協力し合うことが求められます。また、お客様との信頼関係も非常に重要です。誠実に対応し、約束を守ることで、お客様の信頼を得ることができ、それが仕事の成功につながります。

私が特に気に入っているのは、自分の手に馴染んだノミです。木を削ったり形を整えたりする際に、このノミが大活躍します。長年使っているため、自分の手の一部のように感じます。また、最近では電動工具も多く使いますが、やはり手工具の使い心地は格別です。

この仕事は体力的にも精神的にも大変な部分がありますが、それ以上にやりがいがあります。自分の手で何かを作り上げる喜びや、完成した建物を見た時の達成感は他にはないものです。また、大工としての技術は一生ものです。興味があるなら、ぜひ挑戦してみてください。

将来的には、自分の工務店を開業したいと考えています。今までの経験や知識を活かし、お客様に喜んでもらえる家づくりを提供したいです。また、若い大工の育成にも力を入れ、自分が学んだことを次の世代に伝えていきたいと思っています。

休日は家族と過ごす時間を大切にしています。子供たちと一緒に遊んだり、妻と料理を楽しんだりすることでリフレッシュしています。また、趣味としては釣りが好きです。自然の中でリラックスする時間は、仕事の疲れを癒してくれます。