コロナで仕事が止まり、家でできる声の仕事を探したのが始まり。元CAの強みを活かして宅録ナレーターに。視聴者の辛口コメントをきっかけに14キロ痩せ、いつしかモデルへ。マイナスをプラスに変えてきた道のりを、飾らず率直に語ってくれました。
Q&A インタビュー
現在のお仕事を教えてください
職業に関しては、私の場合はいろいろやっておりまして、まずはモデル、そしてアナウンサーですとか、あとセミナーの司会、そして家では宅録ナレーターと、あとちょっとした事務系の仕事もウェブ上でやったりという感じですね。いろいろやっています。
それぞれの内容をお聞かせください
アナウンス的な仕事は、YouTubeで動画が流れるものに対してアナウンス、ニュースを読み上げるとか、そういったことが多いです。そして司会業に関しては、大型のセミナーですね。例えば東京ビッグサイトですとか、幕張メッセのような大きな、日本最大級のセミナーの企業様を呼んで、そこでセミナーの司会をする司会進行役という形の仕事ですとか。モデルに関してはそうですね、やっぱり肌悩みとか、年齢による悩みの、例えばグッズとかですね、白髪とか、シミシワとか、お腹回りとか、そういった感じの悩み系のグッズを、モデルとして私がビフォア・アフターで出るっていうようなことも多いですね。あとは家では宅録ナレーターといって、家に録音機材を全部揃えて、それでご依頼いただいたものを、原稿を読み上げて自分で編集をして、納品っていうような形もやっています。
現在の仕事のスタイルになったきっかけは
ちょうどコロナの時期で、仕事がうまくいかなくて、なんか家でできる仕事ないかなって思って。20代の頃、客室乗務員で機内アナウンスが結構、CA時代、成績が訓練中良かったんですね。で、就航セレモニーの司会をやったりっていうチャンスもいただいたりとかしたので、自分としては結構声には自信があったんです。ただ、子供を育てて、今度、本を読み上げ、本の読み聞かせをどんどんやっていくうちに、いろんなキャラクターが出てきて、それをこう、なんだろう、キャラクターごとに声色を変えてとかってやっていた時に、何回も何回も読んでたら、この声、仕事にできないかなって思ったんですね。コロナの時期もあって、家で録音し始めて、それでサイトで募集しているところに売り込んで、っていうのがきっかけで、どんどん仕事が増えていったっていう感じです。
どうして声だけの出演からモデルへ
私が担当してたのは漫画、動画漫画みたいな感じで、顔が出ないやつだったんですけれど、なんかどうやら顔を出したほうがいいらしいぞって、そのチャンネルオーナーさんが思ったらしく、首から下でもいいから出てよみたいな感じで言われたんですね。だから私は、その時顔出しはしてなかったので、首から下の映像だけ撮って、身振り手振りでアフレコやってますみたいなのを、このワイプで写したのをこう送ったりしてたら、なんかその動画漫画を見てる方たちが、首出しの顔いらない、なんか映像いらないとか、手がなんかシワだらけとか、首がおばさんとか、なんか太ってるとか、結構辛口なコメントを頂いて。でそこから、じゃあちょっとシワとか、この手のことは無理だけど、今より14キロぐらい太ってたので、じゃあ痩せますよって思って、どんどんどんどん痩せてたんですよ。そしたらそのチャンネルオーナーさんが、このナレーターも頑張って皆さんのコメントを活かして、5キロ痩せましたとか、10キロ痩せましたみたいな感じの、そのセリフもなんか入れ込んで、マイナスなものもプラスに変えていってくださったら、結局14キロ痩せて。でもう、じゃあ何ならもうモデルになっちゃえと思って、顔出しの案件とかに応募してったら、そこからモデルの仕事に移っていったっていう感じですね。
選ばれるための工夫は何ですか
自分をやっぱり売り込んでいく必要があるので、インスタグラムですとか、あとXですとか、あとはモデル登録サイトに関しては、実績フォトとかっていうのがあるんですね。それをもう毎回毎回、お仕事をいただいたら、自分で「今日こんな感じです、ファッションはこんな感じです、メイクはこんな感じ」とか、そういう、なんとなくいつも活動してますよ的に、こう写真を更新、更新、更新っていう形で自分で売り込んでいったら、そういうのを見てくださったクライアント様からもお声がかかったりとかっていうこともありますね。
どんな声を担当するんですか
動画漫画の時は、1人で9役ぐらいやったんですよ。お爺ちゃん、おばあちゃん、お姉ちゃん、子供みたいな、なんでもありで。1人で9人変えた時は、自分でもよくやったなと思うんですけど、でも最近はやっぱり、ニュースを読み上げたりとか、司会業が多いので、落ち着いた感じの、例えば株主総会で流す動画のナレーションを入れてくださいっていう感じの、落ち着いたしっかりした系の音声での収録が多いですね。
どの仕事が一番稼げますか
やっぱりモデルの仕事とか、司会業ですね。ナレーションにおいても、本当に企業様が大口で依頼するっていう場合だと、それなりに結構上がるんですけど、案件案件でやっぱり違いますね。でも、モデル1本でやってらっしゃる方って、たぶんあんまり、数えるほどしかいらっしゃらないかと思います。私も多分モデル1本だと食べていけないので、いろんな仕事を手広くやっているっていう感じなんですけど、もう1本じゃやっていけないから、もう何でもやりますみたいな感じですね。
どの仕事が一番好きですか
う$301Cん、悩む。どれも私、好きなんですよ。っていうのは、やっぱりこう自分の、その素質とか実力とか、長所を認めてくださって起用いただくっていうことに、すっごい喜びを感じるんですね。自分が出せるもの全部出したろうみたいな感じでやっていきたいので、もう認められたら、どの仕事に対しても自分の100%、120%に出し切りたいっていう感じで、どれも楽しいですね。なんか精一杯、今の自分を使ったみたいな、出し切ったみたいな。
あえて選ぶなら何が好きですか
動画で出て、こうご披露する。やっぱりそれが、CAとしてやってきて認められて、自分の成功体験じゃないですけど、それがあって今があるっていうのがあるので、声と外見をお見せして自分をパフォーマンスする、そういうのが好きですね。
これまでどんな苦労がありましたか
まずやっぱりこう、お金の面で、安いお仕事でもとにかく実績作ろうって言って、一個一個受けてたので。今の私の立場、フリーランスなので、圧倒的に立場が弱いので、「じゃあ見積もり出してください」って言われると、どう出していいのか分からないんですよ。本当はちょっと高くいきたいけど、でも起用いただかなかったらどうなっちゃうだろうとか、そういう値段交渉には、すごい悩んできました。あとは、自分の声の質を、なんていうか、満足いただけなかった時とかもあったりしたんですね。そういう時、何回も取り直したりっていうことで、だんだん時給単価が下がってくじゃないですか。それもつらかった時期もありましたね。
特に神経を使う場面はどこですか
例えばアナウンスとかだと、スタジオを押さえている時間が決まっているのと、他の方も話すって言うので、自分ではもう、読み間違い、言い間違いしちゃいけないって思うので、相当やっぱり家で原稿は10回以上読んで、1回読んでちゃんときれいに読み終えて間違いなかったら「いち」、次に「に」みたいな、正の字を10回書いて、OKだったらはい終わりみたいな感じで、相当それを準備していきますね。その辺が気を使います。あとはモデルだと、その体作りですね。絞らなきゃいけない、我慢しなきゃいけないので。食べたいのに、本当に食べるの好きなんですよ。甘いの大好きだし、お酒も嫌いじゃないので、がっつり食べたい系だけど我慢しなきゃっていうと、1ヶ月で5キロ痩せたりとか。ただし髪の毛が抜けて薄毛になっちゃって、今度薄毛の案件が来て、この薬飲んで増やすみたいな。
競争の厳しさを感じますか
いや、もうナレーターさんなんて、もう山ほどいるわけですよ。宅録ナレーターさんなんて、クラウドワークスとかだと、みんなどんどん応募してきて、1人しか受からなかったりするじゃないですか。あとモデルもそうですね。やっぱりみんな、同年代のモデルさんがそれなりにいらっしゃるので、その中で1つ勝ち取っていくっていうのが結構大変なので。
つらかった時期はありますか
やっぱりあの、睡眠不足でこう続いてっちゃうと、体も心もメンタルも疲弊してっちゃうっていうのがあったので。前はあの、介護職にもついてたんですよ。それで夜勤が終わった後にスタジオ入って収録して、でも家に帰ると倒れ込むように寝るみたいな、そんな感じの生活をしていた時があったので。その時はやっぱりつらかったですね。睡眠ってほんと大事だなって思いました。
大きな転機はなんでしたか
機内アナウンスが私に転機を下さったって感じですね。機内アナウンスを、PRのサンプルボイスでやってるんですよ。「皆さん、まもなく離陸いたします。シートベルトを腰の低い位置でしっかりとお締めください」みたいな感じのサンプルボイスを、ナレーションの時に送ってて、今度機内アナウンスやってくださいっていう依頼も来たりとか。
現在のお仕事を続けてい行きたいですか
できるだけ長く、このお仕事を1日も長く続けていきたいですね。やっぱり年齢によって、だんだん募集が少なくなってきたりという案件もあったりするので、その中でも生き残っていけるだけのスキルと素養っていうのを日々身につけて、どんなニーズにおいても応えていけるような自分でいたいというのがあります。50歳になっちゃったので、人生を折り返してってるじゃないですか。モデル案件は40歳までとかっていうのがあるので、また今度50歳までOKって言うのだったら、どんどんやっていこうと思うんですけど、案件がたぶん変わってきます。今度ウィッグとか、杖ついてとか、そういうご年配の役になっていくようなモデルさん。
今の生き方に影響を与えた経験は
介護職の仕事をして、おじいちゃんおばあちゃんの話を聞いたりとか、生き様を見てて、とっても勉強になったんですね。やっぱり同じ環境で同じ時間を過ごしても、人の捉え方によって、すごいやってもらったことに感謝をする人とか、もう自分の枠に、型にハマって不満タラタラな人とか。いくらお金持ちであっても、やっぱり不幸そうなんですよ、そういうふうに文句言っちゃったりとか言ってる人って。だから、長く生きてもなんか、幸せなわけじゃないんだなっていうのを学んで。おばあちゃんたちは「こんなに90まで生きるつもりはなかったのよ、生かされちゃったのよ」とかって、「あと死ぬのを待つだけよ」って言う人もいて。そういう話を聞いたりとか、そういう態度とか、皆さんを見てると、今ちゃんとしっかり生きとかなきゃダメだなって思ったんですね。今精一杯生きて、その年になった時に、全部やり切って、生かされちゃったのであれば、なんかやっといた方が絶対、生をいただいた価値があるなっていうふうに思って、今生きてます。
これからの目標を聞かせてください
しっかり働きつつ資産も形成し、そしてモデルの仕事とか、アナウンスの仕事とかも続けて、家族も仲良く楽しく生きたい。人並みです。
フリーランスを考えている人へ
一つ一つの実績をどんどん積んで、数字として積み上げていっていただきたいですね。そうするとだんだん、その一つが広がってつながりになって、また自分に帰ってくるという形なので、諦めず、どんどんどんどん進み、突き進むという感じでしょうか。