クリエイティブ
02月06日
求人サイトでたまたま見つけた「SNS広告モデル」。最初の応募は不採用、それでも気になって調べるうちにのめり込んだ。台本通りに撮るだけの日々から、ある日任された演技に思いがけず夢中になる。偶然から始まった仕事が広がっていく過程を語る。
Q&A
インタビュー
お仕事の内容を教えてください
はい、広告モデルをしています。SNSのインスタグラムとかTikTokの動画の間に出てくる広告あるじゃないですか。それに出てるんですけど、家でセルフで撮影したりとか、クライアントさんと一緒にレンタルスペースに行って撮影したりとか、そんな感じですね。
具体的にどんな風に撮影するのですか
私が多いのは美容系の、あのスキンケア商品だったら、洗面台に鏡があって、私は鏡の前に立っていて、三脚でスマホを置いて、鏡の前でこういうシーンを撮って、ツヤツヤになりましたとか。ビフォーアフターを撮ることも多いんで、ビフォーの状態は、衣装はパジャマで、ちょっとボサボサな感じでそれも自撮りして、使用してる様子と、使用した後の綺麗になりましたっていう様子を一連で撮ったりとか。だいたい、あの、指示書をもらって、こういう動画を撮ってくださいっていう指示書に従って撮影して、それを納品するっていう感じですね。
完成した広告は見たりしますか
基本はないです。もう出しっぱなしだし、その先どうなってるかは見られることがなくて、自分で見つけるしかないっていう場合が多くて。でも、すごい仲良く知ってるクライアントさんとかだと、完成しましたよって送ってくれる人もいますね。
演技もやられるんですね
演技は、始めた時って全くそんなつもりがなかったんですよ。音声のないものが多くて、音声のない10秒から15秒ぐらいの、こういうカットとか髪の毛をこうやってるのとかが多かったんですけど。ある日、レンタルスペースでの撮影に行った時に、じゃあちょっと寸劇をお願いしますみたいな感じでいきなり言われて、そんなのやったことないですみたいな感じだったんですけど。まあ、大丈夫ですよみたいな感じでやってみたら、結構楽しいなって。
始めた頃と気持ちは変わりましたか
仕事を始めたばっかりの時は、貰った台本通りに撮って提出して、ありがとうございます、素敵な素材ありがとうございましたって褒められて、わーいで終わっていたんですけど。もうそれだけで楽しかったんですけど、最近はもうそれだけじゃちょっと満足できなくなってきて。で、今は、モデル×演者×マーケターっていう立ち位置を作りたくて。マーケティングの知識は全然まだまだなんですけど、これからちょっとどんどん勉強していきたいと思ってます。
この仕事を選んだ理由はなんですか
まったくないんです。今なぜ自分がこの仕事をしてるかわかんないっていうぐらいです。ずっと専業主婦みたいな感じで、ちょっと色々で仕事をするぞって思って、普通に求人サイトとかで一般事務とかで調べてたら、なんかSNS広告モデルっていうのがあるらしいっていうのを知って、応募したんですよ。それは残念ながら採用されなくて、でもSNS広告モデルってなんやねんって思って、調べて調べてたら、クラウドワークスで結構募集されてるらしいっていうのがわかって、すぐ登録して。そっからもう、とにかくモデルみたいなものを全部応募して、そこからちょっとずつ、ちょっとずつやれることが増えてきたって感じですね。
やってみた印象はどうでしたか
なんか、意外と、なんか家で、なんのスキルもなかった主婦が始められるんだっていう感じで面白かったですね。私にとって、広告モデルがっていうか、ずっと主婦だったんで、家にいながら自分で収入を得られるっていうのは、めっちゃ新鮮でしたね。想像してなかった世界です。
効率よく仕事を進めるために工夫していることはありますか
昼間に外で撮らなきゃいけない撮影と、家でもできる撮影と、別に時間帯関係なくいつでもできる仕事とかあるんで、まずどの順番で撮るかっていうのは考えますね。昼間、明るいうちに撮らなきゃいけないものとか、撮影でカメラマンや協力者が必要なものとかは、かなり優先して撮るようにしてます。そうですね、もう本当にその日。あとはもういかに効率よく撮影するか、効率大事ですね。結構、スキンケア系だと、化粧した状態で撮るのと、スッピンで撮るのとってあるんで、スッピンのカットはまとめて撮るとか、ちゃんと組み立ててやらないと。化粧したシーンを撮り終わりました、次スッピンのやつを撮るんで化粧落とします、スッピンので撮ったのに化粧してるシーンがまだあったとかになったら、もう一回化粧してってなるんで。そこは結構慎重に考えながらやってます。
制作の裏側を知って驚きはありますか
SNSの広告動画って、だいたい60秒とか短いじゃないですか。というか、60秒全部見ないじゃないですか。もうそれでも、やっぱり台本を考える人がいて、撮影する人がいて、撮影して私がいて、なんかもうすごいいろんな人が関わってて。その10秒の素材、たった10秒の素材を撮るのに、なんか照明がどことか、カメラの位置がとか、画角どっちの方がいいかなとか、こっちの方がきれいでこれでOKって思っても、やっぱりこっちの方がよかったかもで撮り直したりとか。もうなんか、数十秒にめちゃくちゃ時間かかってるんだなって思いました。
達成したい目標はありますか
大体その動画を撮ってくださいっていう指示書が来る時に、参考動画って付いてるんですよ。別のモデルさんがやってる動画です。それにまず自分が参考動画側になる、自分の出演した広告が参考動画に使われるっていうのを目標にしてて。それは結構もう何回か、自分が参考動画に載ってるなっていうのは、わりと初期に達成できましたね。
どんなトラブルがありましたか
一度発注して、作業に取りかかったものを買い取らないっていう人もいたりして。修正を繰り返して最終納品するとかじゃなくて、もうなんか買い取りませんみたいな。もう私の場合、皆さんどうされているかわかんないですけど、多分そこにもう労力を使いたくないんで。それよりは、新しい仕事で新しい人と出会って、一緒に楽しく仕事できる人と仕事したいって思ってます。
一番悲しかったことは
最近ほんとに悲しかったのは、ずっと一緒に頑張って仕事してた人に、なんかもう、セリフのある仕事をやめたほうがいいんじゃない、セリフのない仕事のほうがいいんじゃないですかみたいなことを言われて。ショックでしたね。
最近一番嬉しかったことは
最近で嬉しかったのは、アドリブですね。台本もありつつアドリブも入れてほしいみたいな撮影で、アドリブでやってたら「すごい自然ですね」って褒めてもらえて。割とアドリブ会話が自然ですねは、いつも結構褒めてもらえるんですよ。でも最近嬉しかったのは、ちゃんとアドリブ会話の中でマーケティング視点を持って、あの、こっちが指示してないのにベネフィットまで見せてくれるっていう褒め言葉をもらって。これはだいぶ、目指してるマーケター視点が持てるようになってきたかなって思ってます。
報酬はどう決まるのですか
だいたい1時間あたりいくらとか、動画1本いくらとか、ナレーション1本いくらとか、写真1枚いくらとか、そういう感じですかね、単価は。やっぱりセリフがある撮影が一番単価はいいですね。でも一番いいのは、セルフ撮影案件を効率よく撮る撮影が、一番1時間あたりの単価はいいかもしれないです。
仕事で大切にしている価値観は
ここに来る前に、ウェブミーティングで初めてお話した人が、みんなが幸せになれるようにやっていけたらいいですよねって言ってて。今メインで一緒にお仕事している会社も、そういう考えの人たちで。やっぱりなんか、下の人、作業をお願いする人をできるだけ安く使うみたいな考えの人よりは、みんなで楽しく仕事して、みんなで幸せになれたらいいよねとは、ずっと思ってます。
仕事とプライベートのバランスは
仕事が全てっていう意味ではなく、仕事も全部つながっている。あんまり、これは仕事、これはプライベートっていう感覚はなくて、仕事もプライベートも、とにかく人生楽しく生きています。
これからどうしていきたいですか
この先も、なんだろう、ただやっていくうちに、多分いろんなやりたいことが出てくると思うんで、全部やりたいし。でもそのやりたいことって、全部今の仕事からつながっていくんだろうな、今の仕事からつながってやりたいことが出てくるんだろうなって思ってます。
SNS広告モデルとして活動したい人へ
やっぱり、私が楽しいって思ってるんで、楽しく楽しくお仕事できる相手を見つけて、楽しくお仕事して、みんなで幸せになってほしいって思います。それがやっぱり私の中で。自分と、みんなでって、広告を見てそのサービスとか商品を使った人も含めて、幸せになれたらいいなって思います。みんなが、みんなが幸せになれるところを目指してやってほしいです。
RELATED
関連インタビュー
モデル
02月27日
ストリートスナップが原点、活動の幅を広げたモデルの歩み
モデル
03月07日
モデルと経理、二つの顔で広げる表現のフィールド
モデル・司会
03月07日
コロナ禍に宅録から、14キロ痩せてモデルへ
ライバー
02月14日
歌手を諦めた先で見つけた、自分らしく表現できる居場所
マルチクリエーター
01月31日
自分の中身が好きになれなかった、そこから始まった働き方
コピーライター
02月21日
「かっこいい言葉の前に、情報整理」コピーライターの流儀
動画モデル
02月01日
専業はまだ珍しい、フリーランス動画モデルの現在地
ライブ配信マネージャー
02月13日
「好き」に正直でいたい。医療業界からエンタメに戻った理由
マルチワーカー
02月05日
「社会貢献が一番」十数の職種を渡り歩いた先の介護職
マルチワーカー
01月24日
「長時間は苦手」だから選んだトリプルワーク
営業職
02月01日
自分の可能性を狭めたくない。業種を選ばない営業へ
システムエンジニア
02月06日
模型屋のマイコンから始まった、独学のIT人生

