留学生として来日した彼を待っていたのは、食べられるものが見つからない日々だった。その困りごとを事業へと変え、大学院でハラールを研究。YouTubeチャンネル「令和の虎」で融資を得て、自らの店を構えるまでの歩みを聞いた。
Q&A インタビュー
現在のお仕事を教えてください
今は東京の方で、2つのイスラム向けのハラールという飲食店を2店舗経営しています。ハラールというのは、イスラム教の中で豚とアルコールが禁止されているから、豚とアルコールがないもの、イスラム教のムスリムたちが食べられるものを全体的にハラールと言います。
どんなお客さんが多いですか
最近、日本は桜の時期とか、円も安いから海外からの観光客が多くて、その中でもムスリムの観光客もだんだん増えています。日本のお客さんは少ないですね。でも、日本人の中でもムスリムになっている日本人もだんだん増えているから、そういうお客さんもだんだん増えています。
事業を始めようと思ったきっかけは
私も日本に来てから、色々食材のもので大変困っていて、例えば2017年、留学生として日本語学校に来た時、そういうハラールというマークがついている肉もあまりなくて。例えばコンビニの中ではカップラーメンがあるじゃないですか。その中でもハラールのやつは全然ないです。他の食べ物とか食材もなくて大変困りました。その後、日本の色々なラーメンとかすき焼きとか焼き鳥、色々な看板があるんですけど、それの食べられるものはなかったです。だから、大学院で自分もビジネス計画という専攻を卒業して、それで色々なハラールについての研究とかをやっていって、自分もハラールを欲しいお客さんにも色々なものを提供して、その後、日本の料理をハラール化にして、それで日本の文化と一体化して世界に届きたいという志で働いています。
事業はどのように広げてきましたか
例えば、今、最初はラーメンをメインにして、それで事業を始めたんですね。その後、焼き餃子。その餃子も、今のところ日本で専門店としてやっているハラールの餃子店舗とかもなかったので、餃子のこともやっています。今、松戸のほうで小さい商品製造工房を作って、そこでハラール餃子を製造して、ハラールショップとかスーパーとかに卸しするということを準備しています。そのハラール餃子を最初は計画して、創業する前に令和の虎という番組に出演して、そちらから融資を受けて今の事業を始めたんですね。そうですね、500万円を融資で受けて、その後創業したんです。ブランドから全てのデザインとか、その後メニュー開発、全部一人でやって、妻も応援しているので、最初お店をオープンして2人でやったんですね。妻も自分の仕事はあるんですけど、自分の仕事が終わった後に店に来て僕に手伝ってくれて、それで今まで2店舗目と工場の方に発展しています。
ラーメン作りでこだわっている点は
ラーメンって、日本の方が僕よりも詳しいと思いますけど、それでも私が特徴として、今まで他のラーメンの店より特徴として、牛肉チャーシューと鶏肉チャーシュー、それが毎日自分で作ってるんですね。今、松戸の方で自分で作って、それを店に提供してるんです。それをまずはチャーシューを、全てをいい形にして、肉、バラ肉、その後巻いて、それをまず90分くらい煮て、その後、日本の調味料とウイグルの調味料を一体化して。私はウイグル出身なんですけど、それを、ウイグルの料理の特徴と日本の料理の特徴を一体化して、外国人に提供してます。
これまでの店舗展開を教えてください
2024年5月に1店舗目を始めて、2025年1月に2店舗目。今、3店舗目に問い合わせしている人もいるんですけど、日本の中でそんなに発展は希望していないです。海外向けにちょっと考えてみたいです。円が安いですから。今、今年の年末までに一回、市場調査とか現地調査に行ってみたいと。ですから今、毎日英語を勉強しています。
仕事と生活のバランスはどうですか
今のところ、プライベートの時間が短くて、仕事の時間が多くて長くて、それでバランスは良くないと思いますけど、でも自分の事業ですから、時間の調整とかも自由ですね。やりたいことを優先して、その後、仕事も事業のことも考慮しながら調整してるんですね。そうです、この5年一生懸命頑張って、事業が安定して、その後ちょっとバランスが取れて、仕事からちょっと抜いて、全部の事を私がやるんじゃなくて、専門のプロにお願いして自分は抜けたいですね。そうです、発展するために色々なことを考えてですね。
今後の課題は何だと考えていますか
ありえますね。今のところで色んな新しいメニューを開発して、工場の方で研究しています。それ以外に料理、私は調理人じゃないですから、料理のこともプロに任せて、自分をスキルアップするために色んなビジネスコンテストとかスピーチコンテストとかに参加して、自分をもっとレベルアップしたいですね。例えばスタッフをどうやって計画するか、スタッフの教育とかどこからやってどこまでやる必要があるか、それを知りたいですね。今までこんな事業をやったこと、経験ないから、色んなことを勉強しながらやっています。
お金よりも大切にしていることは
そうですね、お金のためじゃないですね。お金のためだったら、そういう事業じゃなくて、簡単なビジネスをやりたいですね。例えば中国製のものをこちらに注文して、安いものを買ってきて、上野公園の方でテントを作って、キッチンカーとかでやって販売しても、それはお金儲かるんですけど、でも自分の志とかを伝えることができないですね。事業というのは自分の子供みたいなものですね。一生懸命愛情を注がないと。普通に、そういうビジネスマンになりたくないですね。早いお金のために行動するビジネスマンになりたくないですね。
これからの人生をどう描いていますか
割合的に、80%くらいでやってます。でも55歳まで80%でやって、その後20%に変更したりします。55歳で人の人生の意味が分かって、それで人生というのは、簡単に言うと仕事をすることだけじゃないと思います。いろんなものを体験する、いろんなものを見る、そして考える時間も作れないといけないですね。今までウイグルの方で30年、その後日本の方でもう10年、いろんなことをやってきたんですけど、その後15年、海外向けにやっていって、その後55歳から自分を退職して、毎日、今までの経験とか、考えたこととか、会った人と他の人から受けた影響を全部まとめて本を書きたいです。それを、自分の経験、人生の経験を自分の後輩たちに伝えて、そのために頑張っていきたいです。
子どもたちへの思いはありますか
働いて、それで成功を見れば、それは幸せだと思います。なぜかというと、例えば僕も結婚して息子が来月生まれるんですけど、例えばサラリーマンとか、いろんな会社でやっている方々もいるじゃないですか。それらがやっていることを子どもたちが見て、見ながら育ってくれるんですね。でも僕らがビジネスをやっているから、いろんな考えていない挑戦が必要だと思います。それを僕らが一生懸命やっていって、それを子どもたちが見れば、それで子どもたちも将来的に、僕らよりも高いチャンスとか、いいチャレンジとかをやることができると思います。でも彼らは日本語をペラペラで、日本の教育を受けて、その後、僕らが海外で出展できればそちらにも行って、英語の教育も受けて、その後、いろんな文化を混ぜて、僕らよりも成功できると思います。
これから起業する人へメッセージを
そういう人たちに、僕らももう成功しているわけではないですから、そういう人たちに言いたいのが、例えばさっきも言っていたんですけど、僕らは月を目指して、それに石を投げたら、月じゃなくても木の一番上に立てると思います、行けると思います。ですから、自分がやりたいことを、例えばそういう飲食店も、僕はもう先輩から受けた影響ですね。その先輩が、ウイグルで170店舗くらいホテルと飲食店をやっている先輩なんですけど、今はアメリカ、ドイツ、国際ビジネスをやっているんですね。その先輩が、将来の夢は何ですかって聞いたところ、僕はもう100店舗くらいを考えていたんですけど、100店舗だと10店舗でもう止まっちゃうから、1万店舗を希望してくださいってアドバイスをいただいたんですね。その後、僕も今のところのメッセージとしては、そういうビジネスをやっているパートナーたち、友達、友人たちに伝えたいのが、もっと大きいビジネスとか、大きい計画とかを考えた方がいいと思います。大部分の人たちが一生懸命計画を作って、それのために頑張らないといけないですね。最初からその店を立ち上げて考えた瞬間で、1万店舗の計画をして、こういうビジネスモデルがあれば1万店舗に行けるというシステムを作って、そういう形で実現できれば、それを成功できると思います。