美容・健康
70日前
トレーニングの1時間より、残りの23時間の姿勢を見る。怪我をさせないことを最優先に、一人ひとりの目標へ寄り添う。かつての「自分が自分が」を手放した先に、指導の軸が定まったという。競技者としての実感がにじむ、体づくりへの向き合い方を聞いた。
Q&A
インタビュー
今のお仕事について教えてください
職業は、今パーソナルトレーナーをやらせていただいております。初心者の方から上級者の方まで、幅広くボディメイクをサポートする仕事になっていて、一人だとジムで何すればいいかわからないであったりだとか、ジムに入会したけれどなかなか体が変わらないという方をサポートする職になっています。最近ジムが増えてきて、自分の体を変えるという興味を持つ方々が増えてきたので、そこでボディメイクという言葉は、体を化粧するじゃないですけど、自分の体をより良くしていくというふうに流行ってはきているので、そこのサポートをしていくというボディメイクは主流かなと思っています。一応パーソナルジムの中のトレーナーとして、正社員とかではないんですけど、業務委託として活動させていただく感じですね。
トレーナーを目指したきっかけは
自分自身がボディビル競技をやっていて、体を変える楽しさであったりとか、本当に今フィットネス人口が増えてきて、なかなか一歩踏み出せないっていう方が多いと思うので、そこをサポートすることに生きがいを感じたというか、楽しさを感じたので、ぜひこれを職業にしたいと思ってパーソナルトレーナーになりました。
ボディビルとの出会いを聞かせてください
ボディビル歴で言うと、今年で2年目にはなるんですけど、去年初めて大会に出場させていただいて、トレーニング歴で言えば今年で4年目というような形になりますね。元々は野球をやっていて、補強としてトレーニングをしていたんですけど、気づいたらちょっと体が変化してきて、そこに先ほどの話と繋がるんですけど、ボディメイクの楽しさを知って、友達・友人に誘われて一回大会を見に行こうというふうになりまして、自分自身は興味はなかったんですけど、一度見に行ったときに、刺さったと言いますか、自分の中で「ああ、かっこいいな」と思ったので、自分自身も出たいと思ったのがきっかけですね。めちゃくちゃ楽しいですね。
就職ではなくこの道を選んだ理由は
もともとは普通に一般就職しようかなというふうに考えていたんですけど、普通の営業職の内定もいただいていて、自分自身、本当にやりたいことなんだろうと考えたときに、そのボディビル競技であったりだとか、パーソナルトレーナーで人をサポートするっていう部分が、自分のやりたいことだなというふうに感じたので、そこを辞退させていただいて、本格的にパーソナルトレーナーとして大学生の時から活動してるって感じですね。
これまでに苦労した点はありますか
苦労は、そうですね、自分の伝えたいことがうまく伝わらないという部分が多少なりともあったので、ここをどう伝えればいいんだろうだとか、最適解を見つけるっていうのが、すごい僕の中では苦労した部分かなと思いますね。
他のトレーナーとの差別化で意識することは
パーソナルトレーナーが最近増えてきていて、隣でトレーニングフォームを教えて、数を数えて、みたいなトレーナーって正直たくさんいると思うので、自分の中で差別化を図りたいっていうのがあったので、体の根本から見直すっていうのを、すごい僕は大事にしていて。例えばフォームどうこうっていうよりかは、その人の姿勢がこうだからこうなるので、根本から見直すっていう部分を、僕のやり方と言いますか。結局トレーニングをやるとしては1日1時間とかになってくるので、1日24時間ある中で、残り23時間が変な姿勢だったらよりよくならないと思うので、その1時間以外の部分も正していくっていう部分を、僕は大切に行ってますね。
指導で最も大切にしていることは何ですか
本当に一番大事なことは、怪我をしていないっていう部分にはなってくるので。どうしてもトレーニングやり始めってなってくると、上げることだけに集中して、最後崩して上げるっていうパターンもすごい多いので、そこはしっかり見つつ、神経質になりながら、ちょっとでもずれたら止めるってことも、トレーナーとしては大事だと思ってるので、サポートする中でしっかり止めるっていう部分は、しっかり神経質にはなっておりますね。本当にお金をいただいて、自分を頼ってくれているっていう部分になるので、そこで体が変わらない、むしろ怪我しましたってなってくると元も子もないので、まずは怪我しないっていうのを大前提において、お客様の目標やニーズに合わせてサポートするっていうのは一番かなって思っています。
トレーナーとして成長したと感じる点は
結構大きく変わったのかなとは思っていて、まず知識量っていうのはそうなんですけど、自分よがりになっちゃいけないなって感じていて。どうしても最初の方だと、自分のこの知識を伝えてより良くしたいっていう、「自分が自分が」みたいな形で大きかったんですけど、今もそれはしっかりと出しつつではあるんですけど、まずお客様の目標とニーズに合わせて、っていう部分がすごい大事になってくるので。そんなにトレーニングをガッツリしたくない、ちょっと楽してやせたいみたいな方も少なくはないので、そこはしっかり寄り添ってあげたりだとか、逆に厳しくめちゃめちゃやってくださいっていう場合は、そのへんはちょっと心を鬼にして、じゃないですけど、厳しくガツガツやるっていう場面もあるので。ベクトルが自分というか、お客様に合わせるっていうのが、一番多分成長したというか、変わった部分かなと感じてますね。
やりがいを感じる瞬間はどんなときですか
そうですね、本当にそのお客様の目標を一緒に達成できたっていう部分かなとは思うので。体ももちろんそうですし、逆に重さを求めていきたいというお客様も全然いらっしゃるので、例えばベンチプレス100kg上げたいだとか、スクワット140kg上げるようになりたいみたいな。本当に1回目は全然まだほど遠いという状況だったんですけど、やるにつれてどんどんその目標数値が近づいてきて、ついにベンチプレスが100kg上がりましたとなったときは、もう本当に何とも言えないうれしさと言いますか、もうお客様と一緒に喜べる最高の瞬間なのかなと感じてますね。
未経験からどう知識を身につけましたか
ジムによっては研修とかもあったりはするので、自分の中では知識ゼロでトレーナー活動を始めたというわけではなかったので。学生時代から、あんまり良くはないんですけど、部活の方で他の部活の子にトレーニングを教えたりだとかという、まあいずれはトレーナーになろうというふうに考えていたので、そこからシミュレーションじゃないですけど、パーソナルはこういうふうにやろうみたいな感じで、いろいろ有名なトレーナーのセッションとかも受けてきて、自分の中で吸収して、セミナーとかも行って知識を増やしてみたいな形だったので、いざトレーナーを始めるってなった時の知識のなさというか、不安感というのは特になかったですね。
素人とプロの違いはどこにあると思いますか
素人とプロの違いは、変化があるかどうかかなと思うので。先ほどの話とまたつながるんですけど、お客様の目標を達成できるかどうかっていうのにあるので、プロだとほぼほぼ達成できると思うんですよ。まあ、よほどの怪我とか、お客様がちょっと気持ちが落ちているとかでない限りは、基本的には達成できるので、そのトレーナーの言うこと、しっかり指示に従っているのに全然体が変わらないみたいな、重さも上がっていかないってなってくると、それはちょっと素人よりの指導になるのかなという感じています。
何歳からでも始められるのですか
もうボディメイクのいいところって、引退がないというか、何歳からでも始められるっていうのがすごい良いことかなと思うんですけど。20代と60代、それは成長速度は絶対変わってはくるんですけど、変化なしってことは絶対ないので、何歳からでも始められるっていうのが、すごい良いことかなと思っていますね。
お客様がパーソナルを利用する理由とは
大きく分けて2つあると思っていまして、まずジムに入会してやってみたけど、何かいまいちよくわからないなとか、頑張ってるのが全然変わらないなってなった時に、正直頼る人がいなければずっとそのままになってしまうんで、そこでどうしようというときにパーソナルジムに入会して頼っていただくっていう1つのパターンと。もう1つが、1人じゃ継続できないっていうお客さんも結構いらっしゃって、ジムに入会したけど、なんかちょっと1人だと分かんないし、継続もできないなっていう時に、僕らと一緒にトレーニングをすることによって継続できるといいますか、正しいフォーム、正しい使い方っていうのもまんべんなく教えることができるので、一緒に、1人でやるのじゃちょっと継続できないっていう方が頼るっていう場合もありますね。
この仕事の本質的な面白さは
逆にお客様から自分も学べる部分があるかなって感じてて、自分の中ではこうって思ってたのが意外と当てはまらないケースってのがまあありまして、そこで、じゃあこれなんでこうなったんだろうっていうのを自分の中で持ち帰っていって、またそれを勉強して、こうなってたんだ、でまたこう答え合わせしていくみたいな形になっていってアップデートするってイメージなので。パーソナルって言えば、ただこちらが教えるだけっていうイメージが多分あると思うんですけど、意外とトレーナー側も学ぶものがあるというか、日々本気で向き合ってきたからこそいろいろアップデートできる知識っていうのもあるので、まあそこがなんて言うんですかね、面白い部分かなと思っています。
良いトレーナーの条件とは
まあ、先ほどちょっとかぶる部分もありますけど、いかにお客さまと寄り添えるかなが大事かなと思ってて。いろんなトレーナーがいるってのが、僕、めちゃくちゃいいなと思ってて、知識がちょっと弱くても、この人とトレーニングするのが楽しいとか、この人に教わるのが楽しいっていうのも、その人の強みでもあるので。何を生かすかっていうのは、なんか一個突出してる部分があるといいのかなと思います。知識であったりとか、もっと言えばこのボディビルの経歴であったりとか、話して楽しい、この人に教えてもらえると続くっていうのがあれば、全然お客さまの目標を達成できてるっていう部分にはなるので、なんかこう、一個突出してる部分があればいいのかなと思います。
今後のキャリアビジョンを聞かせてください
そうです、まずは競技者として頑張りたいという気持ちが今は一番強いので、1ヶ月後に大会を控えているので、そこで優勝するっていうのは念頭において。職業としてはそこをうまく使いながら、いずれは独立して、自分のやりたいようにやっていけたらというのはあるんですけど、自分の理想とするようなパーソナルジムであったりとか、フィットネスのジムっていうのを立ち上げたいなとは考えていますね。
仕事と趣味のオンオフはどう切り替えるのか
趣味でボディビルをまだやらせていただいている、これを趣味を超えた範囲でいつかやっていきたいんですけど、基本的に趣味って仕事から離れるってことが多いと思うので。ボディビルがちょっと似てきてるってのがあって、正直減量とかもきつくて過酷ではあるので、それを24時間やるってなると、正直メンタルが途中でおかしくなってしまうっていうのがあるので、自分、寝る2時間前や90分前とかにお風呂に絶対浸かるようにしてるんですけど、そのお風呂を出てからはボディビルと仕事のことは一切しないっていうふうに割り切っていて、そこでネットフリックスを見るなり、ちょっとYouTubeを見てゆっくりするなりっていう時間を、最近はすごい、そういうのを大切にしていて。休むときは休んで、しっかりやるときはやるっていうオンオフの切り替えっていうのは、ワークライフバランスっていう中ではすごい意識してやっていますね。
その切り替え方は自分で見つけたのですか
完全に自分で編み出しましたね。寝る前もボディビル、ボディビルってなると、夢にもボディビルが出てきて、なんかきついなって、好きなんですけど、ちょっとしんどいなっていう時期があったので、どこを区切りにしようかなってなったときに、お風呂って正直リラックスする場所があると思うので、これをちょっと区切りにして、お風呂も浸かってリラックスしましたと。で、出たらもう、なんかストレスになる要素は全部排除しようと思ったので、そこはリラックスする時間っていう風に割り切って、どんなにボディビルを見たくても見ないっていう風に割り切ってますね。
ボディビルの魅力はどこにあると思いますか
ボディビルの魅力は、目に見えて分かるっていうのが、すごいいいかなって感じてて。一昔前だとちょっとボディビルが馬鹿にされるみたいな風潮があったと思うんですけど、今はそんなことはなくて、ボディビル人口もすごい増えてきて、すごい盛んになってきてて。やっぱり一番の楽しさは、自分との戦いっていうのが、すごいなと思って。相手と戦う競技ではあるんですけど、まずは自分、去年の自分を超えていって、でいい体が作れました、結果的に順位がつきました、っていう競技だと僕が考えているので、勝ち負けは当然あるにしろ、去年の自分をはるかに超えられたら、ボディビルとしては全然勝ちといっていいんじゃないかなって考えているので。いい意味で自分と戦える競技というか、ストイックにならなきゃ勝てない部分もあるので、そこの楽しさっていうのはありますね。
トレーナーという仕事の魅力とは
お客様と一緒に喜べる場面があるっていうのがいいかなと思って。普通の仕事であれば、なんて言うんですかね、全然、そうトレーナーと似て一緒に喜べる場面もあると思うんですけど、給料が上がった、嬉しいっていうのが結構大半だなと思ってて、僕はそこに別に大した魅力を感じないというか。それ、給料ももちろん大事ではあるんですけど、お客様の目標を言われました、それ達成しましたってなると、なんかお金以上に何か嬉しいものが込み上げてくるというか、そういうのがすごい僕の中で大切かなと思うので、パーソナルトレーナーとしての魅力はそこかなというふうには感じてますね。
仕事と幸せはつながっていると思いますか
結びつくと思いますね。人間、暇って人をおかしくするなと思って。仕事を1年間やめてください、24時間家にいてくださいってなると、人って正直おかしくなると思うんですよね。なので仕事っていうのは、やりすぎたらすごいきつくなると思うんですけど、仕事イコール、程よい仕事であれば絶対人を幸せにするかなと思うので、全然そこの仕事を悪と思ったことというか、まあイコール幸せだなっていうふうには僕は思いますね。
これからトレーナーを目指す方へ
自分の武器となるものを見つけてほしいかなと思いますね。先ほども言ったんですけど、それが知識でもいいですし、ちょっと知識が弱くても、お客様を喜ばせられるとか、その、話が良くて継続しやすいみたいなトレーナーでも、全然僕は需要あるなと思ってるので。何かこう、1個の最大の武器と言いますか、自分にしかないようなものを作っていってあげると、俗にいう良いトレーナーという風になってくると思うので、とにかく、自分は何をしようかというような武器を見つけてもらえればなと思います。
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